ちょっと県道標識や県道レポートについて思うところがあるので適当に書き連ねてみよう。
自分が最初に興味を持った道路は、
都道府県道ではなく
高速道路である。九州・西日本の高速道路を広く網羅されていたウェブサイト
「ぐるぐるアンバランス」(by hiroさん:現在閉鎖。当時は名称が異なったが、記憶が曖昧で覚えていない)に感化され、更にWikipediaという百科事典の存在を知ることにより道路めぐりへの興味を沸かせていた。それがだいたい2004-06年頃の話である。
次におそらくWikipedia経由だろうか、当時住んでいた北海道の道道の網羅的資料(といってもWikipediaだが)が簡単に手に入り、zwiebelさんのウェブサイト
「北海道道路レポート カントリーロード」(現在休止or閉鎖)に感化され、更にスーパーマップルを眺めることで道道路線自体に対する興味も湧いた。
しかし、自転車しかめぼしい交通手段のない自分には車で道路を回るなど到底できない。家族のドライブに便乗するのもちょっと無理がある。ということで
、r542東旭川停車場線のレポートなんかにもあるように、身近な短小道道を中心として、道路レポートを始めた。以降、家族旅行に便乗して道央道を撮ったり国道12号を撮ったり、幸い旭川は道道の撮りやすさに恵まれていたことから、2009-10年に東方Projectにハマり、更に上京して鉄道旅行が主体になるまでの間、道路趣味にのめり込む。
自分の歴史の話はこの辺にしておこう。
2010年代に入って道路レポートサイトが全体的に衰退したように思える。こうした現象について、2002年から道路レポートをされている
KAWASAKIさんのブログに鋭い考察があるのでそちらをご覧頂きたい。
ただ、旧廃道のレポートはヨッキれんさん「山さ行がねが」に代表されるようにその超人的行動力とロマンから、あとそういうタレントの存在から受け皿が広いように思われる。
では、現役の道路はどうか。
現役の一般道(特に都道府県道)に関するサイトは個人的に以下のように分類している。
① 情報収集系サイト
おくとんさん「道道資料北海道」のような、道路現況調書や政令、告示など道路の詳細なデータを纏めるサイト。実走レポートを書く側からは嬉しいが、何しろ熱心に資料をまとめてくださったウェブサイトは多くない。
② 標識収集系サイト
都道府県道標識や国道標識など(俗にいうヘキサやおにぎり)を撮りまくるサイト。コンテンツ作成者側の労力は少ないし、集めるのは楽しいので、むしろ公開することより撮ることに意義があるのではと思う。もちろんそれもいい。
③ 実走レポート系サイト
僕のサイトのような、現地に出向いて風景写真を撮って解説とともに紹介するサイト。自分でやってる分には少々面倒くさい。
②については個人の蒐集趣味の一歩延長としても(ただもう一手間加える方もいる)、①と③はWikipediaやストリートビューに取って代わられていくの時代の流れかもしれない。しかし、実走レポートはストリートビューには出来ない「情報の整理と付加」を行えるという利点がある。ネット情報が溢れかえった時代、自分の研究資料を作る時にも思うことだが、必要な情報を鋭く抜き出し、自分の主張を読者へ印象づけることは大事なことではないだろうか。
自分のサイトの方向性としては、そのうち短小県道に特化していくのではないかとちょっと考えているが、そんな風にちょっと人と違う目線をスパイスとして加えるのも良い。ただ、情報量ではストリートビューに絶対勝てないのに、写っている色んな物を見て見ぬふりするのはつまらない。
僕を感化した2つの道路サイトはすでにその歴史を閉じてしまった(と思われる)が、少なくともあと半年は元気にホームページを書けそうな今、これから自分がすべきことは「
とにかく色んな道路を自分らしく伝えていく」ことだろう。
と、勝手に思っている。
さぁ、次の県道レポートを、そろそろ書き始めよう。