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雑感・・・?

 これまでのブログ記事で宗谷北線というネタを題材に色々考えてたところに、こんな話題がやってきた。

 道内全区間で赤字 JR北海道が営業係数公表(北海道新聞)
 http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0228850.html

 思ったより状況はやばい。
 経営改善化に関する会議の議事などをちらっと探したりすると、前記事で話題としていた廃線までの年数も4,5年程度と思ったより短くなりそうで。

 以下、色々思ったことを適当に列挙する。

 昨日あーさー氏とLINEで軽く議論したりしたのだが、気になった点。

(1) 
 色んな人がJR北海道の経営や路線の存廃について気にするようになった(もしくはそういうのが表面化した)が、JR北海道のことしか気にしてない人が多い気がする。確かに鉄道会社に関する情報が蓄積していくと、表面上の焦点が鉄道会社の判断に移っていくのはもっともなことだが、多くの場合ローカル線の存廃問題は沿線自治体、沿線住民といったステークホルダーにとっては決して小さくない問題であり、また、鉄道会社の判断が盤石なものでなかった結果が現在のJR北海道でもあることを注意すべきである。

 また、鉄道路線がここまで赤字を抱えるようになった原因は数多く存在するが、北海道の場合その多くは過疎化による乗車人員の減少である。北海道に限ったことではないが過疎化が限りなく進行すると、地域コミュニティは消滅する。鉄道の廃止が過疎化の進行を速めたと考えられる例も多いため、また、廃線反対運動による主張の多くはそうした過疎化の加速の危惧を含む。ただ、鉄道の廃止が過疎化を加速するという言説は注意深く考える必要がある。

 つまり、ローカル線の存廃問題の背後には地域存続に関する多くの問題が控えていることを見落とすべきではないと考える。鉄道利用促進運動の成功には地域の活性化がセットにならなければいけないはずなのである。逆に、地域存続の問題に対しきちんとした施策が出来てしまえばローカル線の存廃に関しては明瞭な結論を出すことが可能なはずである。

(2)
 鉄道路線の廃線を判断するには、

 ・沿線自治体の施策(感情的な意見ではない;要議論)
 ・鉄道会社の施策(同上)
 ・現状理解と両者の将来予測
 ・以上を踏まえた数値的判断(クライテリアの設定から必要?)

 が主要素であり、
 副要素として

 ・代替交通の確保

  というハード面の問題が来るのではないかと考える。

 鉄道廃止が地域の荒廃を招くという仮定が成り立っている場合については特に自治体の施策や代替交通の確保という問題が重要な課題になるが、これらの問題に対する中長期的なビジョンができていない状況下で廃線の判断をするのは結構危ないのではないかと思う。今のJR北海道は緊急事態とはいえ・・・。

 とまぁ色々考えたけど、いまいち結論がちゃんと出ない。
 ちょっと疲れてるみたいなので、また後日考えていきましょう。
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思考練習2.2 nを決める前に

 前回の記事で、

 宗谷北線をあとn年活用するかどうか?
 という議論に変えてみようという話をしてみた。

 「廃線にするかどうか」という方向性では「廃線にすると寂しいから」という感情論や、「残すために残す」という意味のない答えがどうしても生きてしまうし、廃線にすること自体の意味はわかってもその後沿線地域をどうするかの議論が別皿になってしまう。

 というわけで、暫し課題の表現を変えることにした。

 「n年」というのは曖昧な表現である。
 n=1とするか100とするかによって課題の意味はガラッと変わる。私は、いずれはnを決めて議論する方がより生産的な話になると思っている。

 じゃぁ、議論の焦点となる年数(n)を決めてやろうじゃないの!

 という話をしたいのだが、その前に整理したいことがある。

 年数nを決めるという議論は、今後の未来に起こる経済的変化、沿線地域の変化、鉄道施設の変化、JR北海道の変化、などといった全ての変化を予測した上で、「大事なポイント」を定めていくことの議論に等しい。

 そこで私は思った。「大事なポイントって何!???」と。

 というわけで次の話題は、「大事な」時期を定める上で必要なことについてである。このことを議論するためには、いよいよ廃線に関する背景やそもそも廃線にする目的(あるいは残す目的:目的であって活用策ではない)、そしてその続きとなる「目標」に関する考察が必要になると考えている。

 記事が長くなるので、次にしよう。

思考練習2.1 宗谷北線を咀嚼する

 「宗谷北線を速やかに廃止すべきか?」

 という表現は、ぱっと見具体的で考えやすいようにも見えるが、私はこの課題を咀嚼し表現を改めるところから始めたい。

 最初に考えついた表現は、
 「宗谷北線をあとn年活用するかどうか?」という表現である。

 冒頭の文言を頭の中に入れて考えると、15分で思考停止してしまった。
 そこまでで考えたことを以下にまとめる。

 廃線したときに起こる事実かどうかを様々な立場から考えると、こうなる。

 JR北海道 → 「2015年3月決算期で考えると廃線によって鉄道損益の5%が浮く」
 利用客 → 「稚内方面への所要時間が増える&不定となり、確実に不便になる」
 地元自治体 → 「観光客の減少に繋がるが、諦め時かもしれない」

 知事「唐突に安易な路線の休廃止をすすめることがあってはならない」(※1)
 


 沿線自治体の住民は決して多くない(※2)が、住民にとって不便をもたらす廃線は地域の荒廃までを招きかねないことは資料を探さずとも想像できる。

 ただ、それと引き換えに起こる他の影響がどんなものかは資料を漁って更に深く考える必要がある。
 課題表現を改めないなら、JR北海道の方針や経営状態と地域への影響を延々と考えることになる。

 うーん、それでいいの?

 正直言って現状(※3)のままでは廃線に向けた具体的行動が進み(進んでいるのかもしれない)、廃線になるのは確実である。現在のJR北海道の状況で、ローカル線を残すために残すという考えでは、いずれ廃線の問題にぶち当たる。

 とすると、この課題の持つ意味はかなり薄くなる。宗谷北線は輸送密度500/日を既に切っている。これは1982年の特定地方交通線第1次廃止対象路線のクライテリアを満たしている。

 34年後の今、そのクライテリアの意義を問わなければ既に廃線or3セク化不可避と判断される状態にあって、あとは3年か5年か10年か30年か、時期の問題になるだけである。

 では、廃線の時期をひたすら考えれば良いのか?

 正直、そんなこと考えている暇があれば廃線の段取り(地域首長の説得や代替交通機関の確保、育成)を進めるほうが良いだろう。3年か5年かで本質的な変化になるほど道北地域の動きはダイナミックに思えない。

 というわけで、課題を2番めの「活用」という表記に書き換えてもう一度考えてみたいと思います。

 *「追記」は、「※1」以下の注記をつっこんであります。

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思考練習1 「宗谷北線」について考える

 まずこのシリーズ(続けば・・・)を立ててみる経緯。

 「ぶっちゃけホームページのコンテンツの一部でしかないこのブログを有効活用するにはどうすればいいか?」
 「本業の生物学以外で何か真剣に考えて&分析して答えを追ってみるのは楽しそうではないか?」

 という2つの考えが合わさって、

 「じゃぁ趣味的なことについてネット上で調べられる範囲で考えてみよう」ということで何かやってみようと思った。

 私の手の届く範囲&考えるに足りる資料を得られるカテゴリーというのはある程度限られているので、
 私は勿論、Twitter趣味垢でフォローしてる/されてる人が多少なりとも興味を持ちそうなことでやってみようと。

 で、すぐに思いついたのがこれ。

 「JR北海道は宗谷北線をすぐに廃止すべきかどうか?」 

 うん、大きい。それに頻繁に議論もされてそう。素人の私の入る余地はあまり無いかもしれない。
 しかし、課題に対して自分なりにアプローチを試みる。

 なお、このシリーズについては記事の長さを程々にするために、ステップごとに1記事というスタイルにしたい。

東京オリンピック

 9月になりました。
 最近、こう考えることで日々を過ごしています。


 「時間が流れているのではない、日付が変わり続けているだけだ」


 こうやって考えると、二の足を踏んでいる私は時間を無駄にしているわけではないという言い訳ができるので、少し気が楽になります。

 2020年の夏季五輪が東京で開催されることが決定したのが2013年9月7日。ちなみにその頃私は札幌へ向かう夜行列車に乗ってました。あと6日ほどで開催決定から2年ですね。

 この間に、メインスタジアムの建設計画が一旦白紙撤回され、そして多くの印刷物や版権物に取り入れられるはずの(であろう)オリンピックのエンブレムが白紙撤回されました。

 これらの件に関しては、オリンピックへの期待がだんだん幻滅している以外の感想を抱かなかったので私は何も書きませんが、
 最近の近代オリンピックにとって象徴的なものがもう1つあります。


 「公式キャラクター」です。


 ここまでお粗末な騒ぎが続いているので、公式キャラクターも一度白紙撤回になることを期待してみたいと思います。

 ちなみに2016年リオのキャラクターが2014年12月に発表されているので、2020年東京のキャラクターは2018年-19年には決まると思われます。ここでも騒動が起きればビンゴが揃うので、是非期待!

 以上、最後の3段落を言いたいだけの記事でした。

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「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に?

 イギリス王女の名前予想で賭けをして、アイスクリームを獲得した管理人です。

 自分の道路レポートと関連のある地域にこんなお知らせが舞い込んできた。

 「明治日本の産業革命遺産」世界遺産に登録を勧告
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150504/k10010070041000.html

 明治日本の産業革命遺産とはナンノコッチャ、富岡製糸場(登録済み)と八幡製鉄所しか知らんぞと思ったけど、実はかなり多くのスポットを含んでおり、その内容はユネスコが修正を勧告したとおり、「明治日本の産業革命遺産製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」に関するものである。しかも九州を中心に全国に分散した「テーマ型」文化遺産としての登録を目指すものである。地味・・・

 Wikipediaから引用した遺産リストはこんな感じ。私が訪問したことがある場所は青で示している。少ない・・・

 エリア1:萩 (山口県)
 1-1.萩反射炉(山口県萩市、1856年)
 1-2.恵美須ヶ鼻造船所跡(萩市、1856年)
 1-3.大板山たたら製鉄遺跡(萩市、1855年)
 1-4.萩城下町(萩市、江戸時代)
 1-5.松下村塾 (萩市、1857年)

 エリア2:鹿児島(鹿児島県)
 2-1.旧集成館(鹿児島県鹿児島市、1854年)
 旧集成館反射炉跡(1851年)
 旧集成館機械工場(1865年)
 旧鹿児島紡績所技師館(1867年)

 2-2.寺山炭窯跡(鹿児島市、1852年)
 2-3.関吉の疎水溝(鹿児島市、1858年)

 エリア3:韮山(静岡県)
 3-1.韮山反射炉(静岡県伊豆の国市、1857年)

 エリア4:釜石(岩手県)
 4-1.橋野鉄鉱山・高炉跡(岩手県釜石市、1858年)

 エリア5:佐賀(佐賀県)
 5-1.三重津海軍所跡(佐賀県佐賀市、1858年)

 エリア6:長崎(長崎県)
 6-1.小菅修船場跡(長崎県長崎市、1869年)
 6-2.三菱長崎造船所 第三船渠(長崎市、1905年)
 6-3.長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン(長崎市、1909年)
 6-4.長崎造船所 旧木型場(長崎市、1898年)
 6-5.長崎造船所 占勝閣(長崎市、1904年)
 6-6.高島炭坑(長崎市、1869年)
 6-7.端島炭坑(長崎市、1890年)
 6-8.旧グラバー住宅(長崎市、1863年)

 エリア7:三池(福岡県・熊本県)
 7-1.三池炭鉱、三池港(福岡県大牟田市・熊本県荒尾市)
 三池炭鉱 宮原坑(大牟田市・荒尾市、1898年)
 三池炭鉱 万田坑(大牟田市、1902年)
 三池炭鉱 専用鉄道敷跡(大牟田市・荒尾市、1891年)
 三池港(大牟田市、1908年)
 7-2.三角西(旧)港(熊本県宇城市、1887年)

 エリア8:八幡(福岡県)
 8-1.官営八幡製鐵所(福岡県北九州市)
 八幡製鐵所 旧本事務所(1899年)
 八幡製鐵所 修繕工場(1900年)
 八幡製鐵所 旧鍛冶工場(1900年)
 8-2.遠賀川水源地ポンプ室(福岡県中間市、1910年)

 このうち、韮山反射炉は昨年12月の伊東線停車場線旅の続きで、沼津から車で行っていた。

 確かに世界遺産登録を目指す張り紙的なのがあったけど、まさか本当にそれが実現しそうになるとは。失礼・・・

 PC140294.jpg

 韮山反射炉は、簡単に言えば東京のお台場にあったペリー対策の砲台を鋳造した施設である(多少間違ってるかも)。台場の名前を冠する首都高速11号台場線にお台場の話をしてたりするのでそちらも参照。
 反射炉というタイプの炉でこのように現存している例は数少なく、既に国指定史跡や産業遺産に登録されている。

 ちなみに、国指定史跡は都道府県道の起終点の1つとなりうるこちら(byおくとん様)に都道府県道認定に関する規定と用語の解説がまとめてある。主要観光地は国立公園などの自然系、国指定史跡や重要文化財指定の建物などを含むが、一番下に「主要な観光施設、レクリエーション施設、または温泉地」とも書いてあってなんか萎える)。

 韮山反射炉線という県道が撮影位置の真後ろ数十メートルから存在していて、むしろそっちがメインで訪れた場所だったりする。せっかく少し温度の高まった場所だし、次のレポートを韮山反射炉線にしてみようかなと思った。

 あ、ちなみにこれらの世界遺産登録有力候補は、登録される場合6月下旬に開催される世界遺産委員会で正式に登録されるようです。

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FC2関係者逮捕

 FC2の創業者の弟と社長が、わいせつ動画配信の容疑で逮捕されたらしい。

 FC2は当ブログやホームページを始めとして多様なサービスを幅広く提供しているのだが、アダルト向けのサービスも充実していることからグレーゾーンなコンテンツもあり、動画投稿サイトではいわゆるテレビ番組アップロードなども絶えない。
 一方、企業そのものの本体について謎な部分も多い。

 というのを捜査開始当時に昔テレビで見かけたが・・・。

 願わくは、FC2ブログとホームページが無事続きますように。ちょっと前から考えていたが、サーバー容量がたくさんあるサービスがあれば、利用料次第で移動するのもありなのかもな。

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ISISの件について雑感

 こういうセンシティブな話題は、却ってブログのほうが書きやすい。

 ISISによる日本人殺害予告が表明されて3日と少し(リンク先はWikipediaの該当記事です)。

 以下、追記で。

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花火大会

 たまにはパーッと夏っぽい記事でも。

 先々週末(8/2)に開催されたいたばし花火大会に行ってまいりました。

 金麦特等席という物凄い特等席を手に入れた幸運な方のお付きで、横浜で別の人と湾岸線をトレースしたあと、大学でラボ用を済まし、三田線でレッツ板橋。

 P8020517.jpg

 ↑いきなりですがフィナーレの様子です。大体花火のてっぺんを眺める仰角が45度くらい?めっちゃ近い!

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 P8020490.jpg

 ↑花火をそこそこ綺麗な構図で写せた時って気持ちいいですよね。

 感想としては、こんな贅沢な花火大会を楽しんでいいのか?と、夢の様な時間でした。金麦特等席なので金麦飲み放題ですw

 席の位置もそうですがカメラも(使いこなせてはいないけど)さすがXZ-2、手持ち撮影でもぱっと見きれいな写りでした。拡大するとアラが目立つのでサムネイルはあんまりポチポチしないでほしいな・・・

Web広告ってすごいですよねぇ

 とりあえず道路写真を再開しようかなーと思ってる今日このごろ。
 カメラが2010年モデルのSP-800UZ(SP-550UZを交換修理に出した時に手に入った機種)とスマホ(INFOBAR A02)しかないんですね。後者は問題外として前者は悪いカメラではないがマニュアルモードが無く、どうも自分の思った写真を道路風景ですら撮れない。

 そんなわけで、中古でカメラを仕入れようと思い検索検索~。ミラーレスや一眼みたいなレンズ交換式は経済的に余裕ができてからでいいやーと思い、コンデジから。

 で、機種を幾つか絞りました。4年前と比べてデジカメ市場はいろいろ変化したようで、コンデジはちょっと高めで画質に特化(センサーの大型化・レンズの質向上)した機種が主力になってるみたいですね。当初は2010年前後のモデルを安く仕入れようと思いましたが2012年くらいからより高性能なモデルがでる傾向にあり、ちょっとお金を積んで(といっても1.8万が限界)新しめの高性能コンデジを狙うことに。

 まぁ、来週か再来週には手元に手に入れてると思います(とにかく安いものを仕入れたいのでいろんな手段をとってます)。にしても、デジカメについてひたすらググって以来、Web広告がカメラばっかりなんですがこれは。Web広告怖い。
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pimabu

Author:pimabu
ある学生の趣味中心のブログ。スペル違いの語をひっくり返しただけの無意味な場所ですが、読んでいただけたら嬉しいです。

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